2020-05-27

猿楽珈琲物語⑥

25年以上前の話じゃわ
コクテール堂さんの楡10杯点てを とある珈琲屋さんのカウンターで眺めた 15センチ大のネルに珈琲の粉が100gくらい入っちょる
まずは端っこから2センチ内側のところにトットットットッと湯をのせるように落とす ポットの先っぽが粉にくっつくくらいの近さでトットットットッ
トットットットッ 真ん中ではなく端っこなのね 端っこ1点をトットットットッ 10分近く経った頃 ネルに珈琲液がにじんでくる じわじわと じわじわと ネルがパンパンに膨らみ黒くなって 湯が粉全体にいきわたると下から真っ黒な液が落ち始める と同時にきめの細かいねっとりした泡が端っこのほうで膨らむ ゆっくりポットを時計方向にまわして ゆっくりゆっくり 端っこから2センチ内側を円を描いてもっこりぐるりと土手ができていく 1周したところでポットの先っぽは土手の内側に侵入 ゆっくりゆっくり時計回りに 何週かして真ん中にたどり着く頃には ぷ~っくり大きくおまんじゅうのように膨らんどるんじゃわ 右手のポットをおろして別のやかんから湯を足し ふたたび湯を投入 こんどは端っこではなく真ん中あたりを円を描くように ほそーくゆっくり湯をまわす 膨らむ膨らむ 初めの大きいおまんじゅうよりもさらにもっこり膨らみ 2段になって美しいのいね かさね餅のようじゃわ そのあとさらに真ん中に湯を落とすとおまんじゅうが3段になるよ ぷっくりぷくぷくだんだんだん♪
ゆったりとした時間と美しい所作 よいひとときじゃった
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